皆さんこんにちは!
「葛飾金町から健やかな毎日を」の金町南口整骨院です!
先日、膝の痛みについてご質問を頂く事がありました。
膝の痛みでお困りの方って多いと思います。
一説によると日本人の膝の痛みの原因の多くは変形性膝関節症です。統計では60歳で3割、70歳で4割から5割、それが80歳を越えると8割の方が膝関節症だと言われています。
さらに、膝関節症以外の要因で膝に痛みを感じている方も大勢いらっしゃるので、膝痛の総人口はかなり多いのではないでしょうか?
今回はこの前から当院で膝に対して施術をしている患者さんの意図つの症例を通して膝の痛みについてお話ししていきたいと思います!
膝痛の主な原因と言われているもの(一般的に)
膝の痛みが現れたときの対処の選択肢として、おそらく多くの方が第一に考えるのが病院だと思います。
病院で膝の痛みを訴えて診てもらうと、まずレントゲンなどで画像診断になる場合が多いです。
この検査ででいわゆる「骨」に異常が無いかをチェックしていきます。
そして、骨に少しでも異常があれば、変形性膝関節症と診断されます。
もしくは、骨に異常が無ければ湿布や痛み止めなどで処方を受け様子を見たり
筋肉に対してリハビリを行ったりする事が一般的には多いと思います。
また、骨以外のその他の疾患が無いか様々な検査をします。
その代表的なものは
- リウマチ
- オスグッド
- 半月板損傷
- 膝に水が溜まっていないか?
- 腸脛靱帯炎
- 膝関節靱帯損傷
などが代表的なものになります。
これらに疑いや検査の結果診断が下ると、病院で治療を受けるという方が多いです。
今回ご相談いただいた患者さんは病院で変形性膝関節症と診断され病院で治療を受けていました。
病院での治療で痛みは減ったものの、「深くしゃがみこむ」「走る」際の痛みにお困りの方でした。
膝の痛みを訴えている患者さんのお身体の特徴
今回の患者さんは病院で変形性膝関節症と診断され、膝にヒアルロン酸の注射をしていたそうです。
ヒアルロン酸の注射は膝の軟骨がすり減った状態を少しでも動きを滑らかにする目的で行われます。
今回の患者さんもヒアルロン酸を打つも、思うように痛みが減らずにいたそうです。
ヒアルロン酸の注射もずっと打ち続けることはしないので、病院で次は手術した方が良いと言われ当院にご来院頂きました。
今回の患者さん以外にも、当院で変形性膝関節症と診断を受けた患者さんや膝の痛みを訴えている患者さんのお身体には特徴がある方が多かったので、その特徴を紹介します。
- 腰の骨のズレが著名
- 仙骨・骨盤のズレが著名
- 腰の筋肉の緊張が著名
- 足の筋肉の緊張が著名
- 股関節の動きが正常より狭い
- 足首の動きが正常より狭い
がほとんどの患者さんに当てはまる事が多かったです。
この悪い特徴を解消して行くと、変形性と診断された患者さんの膝の痛みも解消する事がほとんどです。
それは、何故なのか?という事を説明していきます。
腰・仙骨・骨盤の骨がズレると膝に影響を与えてしまう
写真骨模型のの黄色の線がが神経なのですが、足や膝に繋がる神経は腰椎や仙骨・骨盤から出ていきます。
この神経は筋肉に繋がったり、皮膚に繋がったりします。
通常痛みを感じる神経は体のある部分にしかないと言われております。
それは
- 皮膚(真皮)
- 筋膜
- 関節包
- 骨膜
の4つにあると言われていおります。
骨膜は骨の周りを覆っている膜なのですが、これは変形した膝の骨がその膜を刺激したりすると痛みが感じると言われてます。
また骨膜は骨折したりと骨に影響が出ていると刺激が入り痛みを感知します。
なので、変形性膝関節症と診断されたりした方は、この骨膜に刺激が入って痛みが出ているのだろうと病院は診断をするのです。
しかし、骨膜の痛みは骨折した時と同様の痛みを訴えやすいので、この骨膜に影響が出ているのであれば、足をつくことも不可能なぐらい痛いのでは無いかと想像できます。
しかし、今回の患者さんは歩けるので、変形性で骨に影響が出ているのでは無く、違う組織に影響が出ているのでは無いかと考察しました。
では、その他の皮膚、筋膜、関節包に影響が出ているのでは無いかと考察するのですが
皮膚や筋膜、関節包が硬くなってしまっていると神経を圧迫して痛みが出ると言われています。
では、何故皮膚や筋膜、関節包が硬くなってしまうのか?
というと、腰・仙骨・骨盤がズレてしまう事で神経を圧迫してしまい膝の周囲の皮膚や筋膜、関節包へ神経の伝達が上手くいかずに3つの組織が上手く動かす事が出来ずに固まってしまう為、結果痛みが発生するのです。
今回の患者さんも腰・仙骨・骨盤のズレが著名でした。
今回の患者さんの膝の痛みへの施術方法
今回の患者さんも先ほど説明した通り、腰・仙骨・骨盤のズレが著名なのと、それに伴い腰、足の筋肉はガチガチに固まってしまっている状態でした。
当院では、様々な体の痛みは骨のズレ、姿勢、筋肉の硬さ・筋膜の癒着を解除して行く事で様々な体の痛みを解除出来ると理論立てて施術しております。
この理論通り、まずはガチガチに固まった筋肉の硬さ・筋膜の癒着を解除して行くように施術をしました。
すると正座出来なかった膝の痛みが10→5に減りました(10をマックスの痛みとして)
残りの5の部分に対して腰・仙骨・骨盤のズレを解消して行くと、正座した時の痛みは5→1となりました。
残りの1は違和感やハリ感のみとなりましたので、1回目はここまでとしました。
四日後の来院時は、1に減った痛みは4まで戻るものの、以前より正座が可能になったとの事でした。
再度施術を繰り返し、3週間後には正座しても全く気にならなくなったと経過を頂きました。
何故病院の治療と整骨院などで治療方法や診断が違うのか?
これは、今回の患者さんからも質問を受けたものですが、多くの患者さんから聞かれます。
病院も整骨院も間違った事は言っていないと思います。
では何故治療方法が違うのか?
これには、病院と整骨院で目的が違うという事があげられます。
病院では主に、膝が痛いと言っても重大な疾患が無いかをしっかりと確認してくれます。
実際に膝が痛いと言ってもガンだったというケースもあります。
またレントゲンで膝をとったら正常よりも悪い状態になっているので、変形性膝関節症と診断をするのも間違いではありません。
一方整骨院では、膝が痛いという患者さんに対して診断も検査も十分に出来ない為、重大な疾患が無いかを確認する事は出来ないので、まずは病院でどのような状態なのかを確認しに行く事はとても大切なのです。
整骨院では、その上で筋肉や関節が硬くなっていないか?または腰・仙骨・骨盤のズレが無いかを確認します。
整骨院で主に扱うのは筋・骨格に対して施術を組み立てて行くのです。
私が思うベストは、まず何か症状や痛みがある場合は病院で一度検査を受けてみて、重大な疾患が無いかを確認するのがオススメです。
その上で、ガンやリウマチなどの重大な疾患が無い場合は、整骨院などで施術をする事で患者さんも安心して施術を受ける事が出来ると思っております。
もちろん、最初から当院にご来院されるケースもあるので、ご来院されても大丈夫ですが
万が一の事を考えると病院でしっかりと検査を受ける事は患者さん自身の安心にも繋がるのです。
まとめると、病院では重大な疾患が無いかを確認する。
整骨院では、筋・骨格に対してアプローチして行く。
というのが違いになります。
私が考えているのは、病院も整骨院も患者さんがどのように利用するのか?またはしっかりと両者の違いを理解して上手く活用すれば、患者さんの不安や悩みに対して的確に施術をしていけるので、病院・整骨院をうまく活用していく事が大切だと思っております。
まとめ
- 膝の痛みは一般的には膝自体に原因があると言われている
- 変形性膝関節症でも膝自体に原因があるのではなく、腰・仙骨・骨盤のズレが関係している事がほとんど
- 骨のズレ・姿勢の崩れ・筋肉に対してアプローチして行くと様々な体の痛みは解消されて行く
- 病院は重大な疾患が無いかを確認できる
- 整骨院は筋・骨格に対してアプローチしていく
- 病院・整骨院を患者さんも上手く活用して行く事が大切